「あんなに勉強したのにもう忘れてる…。」
「昨日は覚えていたはずなのにどうして…。」
なんていう事ありますよね。
学生時代にはよくありました。
テストの時に勉強して覚えていたはずなのに思い出せないあの歯がゆさ。何のために勉強していたんだと泣きたくなってしまいます(笑)
私が特別忘れっぽいのかというとそうではないようです。多分……
今回は人間の記憶力についてまとめてみました。
一般的に記憶力は個人個人で能力差がほとんどありません。
記憶力が良い悪いの違いはほとんどないという事なのです。
「昨日まで覚えていたのになんで思い出せない」
という状況はあなたの記憶力が悪いのではなく、1度覚えたことを忘れてしまっているだけなのです。
この忘れるという現象は病気でもない限り、あなただけ特別忘れやすいという事はありません。みんな同じように忘れます。
ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが発表した、「エビングハウスの忘却曲線」は人が時間の経過とともにどれだけ忘れるかを数値化した表です。
この表をまとめると、人は何かを記憶したとき
※ 20分後には42%忘れる。
※ 1時間後には56%忘れる。
※ 1日後には67%忘れる。
※ 1週間後には77%忘れる。
※ 1か月後には79%忘れる。
という事になります。
1か月後にはほとんど忘れてしまっています。
この忘却曲線は残念な事にほとんど個人差はなくどの人にも当てはまるそうです。
子供にもこの事をしっかり理解させる事で、自分は人より記憶力が悪いという固定観念を持つことがなくなるでしょう。
子供が自分が記憶力が良くないという固定観念を持つと、記憶や学習の苦手意識に繋がり勉強が嫌いになってしまう恐れがあるので注意してください。
下の図を見て下さい。どうすれば記憶力が良くなるのかという答えがあります。
ズバリ「復習」です。
何もしなければエビングハウスの忘却曲線が示すように1か月後にはほぼ80%忘れてしまいます。
しかし復習を重ねる事で記憶を維持する事が出来るのです。
記憶力が良くテストの点数が良い子は、1度勉強すれば覚えてしまう天才でもない限り、何度も復習を重ねて記憶を定着させていたのです。
カナダのウォータール大学の研究結果でで下図のような表が発表されています。
黒い線が先ほど説明したエビングハウスの忘却曲線です。
30日後にはほぼ80%忘れてしまっています。
今回注目してほしいのは黄色い線です。
何かを記憶した後24時間以内に復習する事で、記憶したことをほぼ100%まで取り戻すことが出来るそうです。
そしてその次は最初に記憶した日から数えて7日以内に復習すればほぼ100%記憶が蘇り、そしてその次は30日以内の復習で同じような記憶率となるそうです。
当然復習の時間は量と比例しますし個人差もありますので、一概に何分と決める事は出来ませんが、復習を重ねる事で復習時間が短くても記憶を蘇らせることが可能なようです。
記憶を定着させたい場合、この事を覚えておくことは重要です。
例えば、学校の授業を24時間以内と日曜日などの休みの時に復習するだけで、定期テストの前や受験勉強の時少ない時間で済むという事ですからかなり楽になります。
人間は忘れる生き物であることを理解し、「もう完璧!間違いなく覚えている」と思っても再度復習を重ね記憶を定着させましょう。
人の脳は好きな事は簡単に記憶を定着させてくれます。
小さな頃から勉強は嫌なものという印象を与えてしまうのはあまりよくありません。
「好きこそものの上手なれ」です。
以前記事にしていますので参考にしてみて下さい^^
私も勉強はあまり好きではありませんでした。
定期テストの前は本当に憂鬱でした。
でももし勉強が好きであったなら、定期テスト前の時間も楽しめたはずです。
不得意な事は好きになるのはなかなか難しいです。
復習を定着させて勉強を得意にすることから始めてみると良いかもしれませんね^^