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スポーツ推薦の話

スポーツ推薦での進学で複数校からのスカウトを受け迷っている方へ

更新日:

以前から数回、スポーツ推薦での高校進学について記事にしてきました。
まだ読まれていない方は、読んでみてください^^

 

 

子供の高校・大学のスポーツ推薦の経験談

気になるスポーツ推薦入学後の学費等(私立高校)

子供がスポーツ強豪校に行く前の親の心構えとアドバイス

高校スポーツ推薦を受ける際の注意

 

 

さて、スポーツ推薦でのスカウトですが、複数校からスカウトを受ける事も多いのではないでしょうか?
実際に数校のコーチや監督から声を掛けられ、どの高校に行けば良いのか迷っている方は多くいます。
一見贅沢な悩みと思いますが、その場に立たされるとそれどころではありません。

 

 

大げさではなくその選択で人生が大きく変わる事もあります。
どれだけ多くのスカウトを受けても入学できるのは1校だけなのです。

 

子供にとって「ここの高校を選んでよかった」と思える3年間であってほしいものです。

 

今回は複数の高校からスカウトを受けている際の経験談とアドバイスをまとめてみました。

 

まずは子供の意見を尊重

入学前や入学後にトラブルが起きている家庭を見ると、子供の高校進学を親が勝手に決めてしまう場合がとても多いです。
その理由の1つに、特待の内容によっては家庭の金銭的な問題も係わってくることもあるからだと思います。

 

 

例えば、
「A高校は全特(授業料・部費・遠征費などが全て無料)、B高校は金銭的な特待がない」
となった時に、親は金額的な事だけを考えれば「B高校」に行ってほしいのは当たり前です。

 

この状況は、高校入学時だけでなく大学入学時もよくある事です。

 

我が家も似たような状況が、高校・大学入学時に起きました。
この時家族で話し合い息子が選択したのは、常に特待の金額が少ない高校・大学でした(涙)

 

 

親は子供を高く評価してくれる高校に入学させたいと思う事は当然です。
そして家庭の金銭的な事を考慮すれば、なおさら特待の金額が大きな高校に入学してほしくなります。

 

しかし子供の人生はあくまで子ども本人のものなのです。

親が敷いたレール通りに育ってくれる子供ばかりとは限りません。
子供の選択を受け入れられないと、その後の親子関係は難しいものになってしまいます。

 

そしてスポーツ強豪高校に行く場合は特に、自分で選択して高校を選ぶ必要があります。
なぜなら入学後は厳しい練習が待っています。
落ち込むこともあるでしょう。

辛く厳しい環境になった時、人は誰かのせいにして逃げたくなってしまうものです。
そんな時、もし子供の意見を尊重せず、親の一存で決めた学校であったならどうでしょう?
私は何度も学校を辞めていく生徒をみました。

 

その中には、親に行かされた高校という子供もいました。

 

3年間にかかる教育費は確かに大きいです。
しかし子供のこれから長い人生を考えた時、たった3年の高校生活で人生が変わるかもしれません。

親からのプレッシャーをかけ過ぎることは、その後の親子関係に影を落とします。

 

 

子どもが自らの意志で違う道を選んだときは、本人の判断を尊重する器量の大きさも重要です。

 

 

必見!! 卒業生の進路

数校からスカウトを受けている際、ここ最近の競技の成績も重要ですが、それより卒業生の進路を確認する事をお勧めします。

 

とても熱心にスカウトや競技の指導はするが、就職・進学はあまり面倒を見ない監督という方が多くいます。
高校時に同じ成績を残しても、入学できる大学に大きな差が生まれる場合もあります。

 

 

スポーツで入学した場合、考えたくはありませんが、もしかすると大きな怪我などで成績が残せない場合があるかもしれません。
その様な時でも最善の進路を考えてくれる監督・高校で競技する事をお勧めします。

 

 

進路に自信のある高校・監督であれば、スカウト時にきちんと進路の実績を聞かせて下さるはずです。

その際には、成績の残した一部の生徒ではなく、全体の進路を聞かせてもらってください。

 

 

卒業生・その親に聞き取り

スカウトを受けている高校の卒業生やその親が身近にいる場合、必ず高校生活・監督・学校の雰囲気・様子を聞いてみて下さい。

 

実際に卒業生の中には、
「自分はお進めしません」
とハッキリ言ってくれる子もいます。

 

私がその子から聞いたのは、監督ではなくコーチの暴言がひどく、物に当たり散らすというものでした。
その様なコーチを止められない監督の下で、おびえて3年間競技に集中できるでしょうか?

勿論その高校は最近、競技の結果を残す事が出来ていない事はおろか、現在では選手も集まっていません。

 

 

その他に、ある高校の卒業生の親から聞いて衝撃的な言葉がありました。
「3年間監督と口をきくことがありませんでした」
というものでした。

 

息子の通っていた高校は監督が進学・就職に熱心で、その時期になるとそれぞれの親に電話をかけて親身になって話してくださる方だったので、それが当たり前だった私は衝撃を受けました。

 

息子の卒業した高校の部活動の就職・進学率は100%でした。
そのほとんどが大学進学です。

息子の年代だと、1人が警察に就職、残りは全員大学へ進学しました。
全員が必ずしも結果を残せたわけではありません。

しかし監督が子供を我が子のように考え、しっかりと進路まで考えて下さるのです。

 

子供は目先の競技結果や、スター選手にしか見えていない事が少なくありません。
親が周りから聞き取りをして、家族で卒業後の進路や就職について話し合ってください。

 

 

まとめ

高校に入学する時は、
「高校でどれだけスポーツで結果を出すか」
「この高校で活躍できるか」

という事しか考えていないと思います。

しかし高校3年だけが人生ではありません。

 

その先もしっかりと考え、進学・就職先の面倒を見てくれる監督・高校を選ぶ必要があります。

 

スポーツの勝敗は、努力だけで結果が変わるほど甘くはありません。
しかし高い意識をもって努力しているものは、結果にかかわらずきちんと評価されなくてはなりません。

 

高校選びは人生の大きな分かれ道と言っても過言ではありません。
家族会議を重ね、子供の意見を尊重し、悔いのない高校に進学してください。

 

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