今回は子供がスポーツ推薦で強豪高校に在籍している、または入学を考えている親御さんに向けてのお話になります。
色々なスポーツ強豪高校の部活の監督のお話や自分の体験や経験をもとに、学校や監督などの指導者に嫌われる親の態度についてまとめてみました。
個人的な経験や指導者との関わりをもとにまとめましたが例外もあると思いますので、あくまでも参考程度に読んでお役に立ててくだされば幸いです。
聞きたがり知りたがり
スポーツ強豪高校では、親元から離れ寮などで生活する学校が多くあります。
今まで同じ屋根の下で生活していた頃は、顔を合わせ子供に1日の様子や学校での出来事・部活動の様子などを、自分の目で見ることもできたし子供との会話やその日の様子などで知ることができました。
しかし離れて暮らすと子供の様子がわからずとても不安になってしまいます。
そのため子供に何度も電話やラインで連絡し今までのように全てを把握しようとしてしまう親御さんが多くいます。
私も経験していますが寮に子供を預け離れて暮らしていると、先輩や同級生とはうまくやれているか、部活動は順調なのかなど離れている分心配は尽きません。
今思い出しても寂しい気持ちよりもはるかに心配する気持ちの方が大きかったように思います。
しかし何度も子供に連絡したり、周りの子供や他の親御さんに連絡して全てを把握しようとすることは子供の為にもやめたほうが賢明です。
自分の心配である気持ちを満たすために子供への連絡を繰り返していると、寮生活では親にすぐ連絡する子供というレッテルを貼られてしまうこともあるからです。
子供同士ではあまり良くない印象のようです。
思い出してみて下さい、自分が子供の頃もそうではなかったでしょうか。
親になんでも話す友達は信用されていなかったように思います。
また指導者側からしても、自立できないい子供であるというふうに認識されてしまうこともあるようです。
そして親同士の間でも子供たちの様子を探るような連絡を何度も繰り返すと、あまり良くない印象を与えてしまうことになりかねません。
この事は実家から通っていても同じで、子供の全部を把握し求めてもいないアドバイスをするようなことはやめた方が良いです。
高校生にもなれば、自分で考え行動する力を育まなくてはいけません。
そしてしれは、スポーツにおいてもとても重要な事です。
子供のためにも、子供を信じて連絡が来るまで待ってみましょう。
指導者への態度や口調
まず最初に当たり前のことですが、監督や指導者は年下であっても年齢が近くても友達ではありません。
子供がお世話になっていることを忘れず、きちんと敬語で敬意を払って接しなければなりません。
信頼関係も築けていないうちから、監督が年下だからと友達口調で話す親御さんがいます。
周りから見ても見苦しいですし、監督にも勘違いされてしまう恐れがあります。
そして部活動の仲間からの印象も良く映りません。
これは言葉遣いだけでなく態度も同じです。
偉そうな態度は、自分もそのスポーツの経験者である親御さんに多い傾向があります。
監督を差し置いて生徒に指導しようとしたり、監督の指導方針に口を出したりする人も少なくありません。
相談されてもいないのに子供の部活動の方針に口を出すことは絶対にしてはいけません。
監督を信頼し全面的にまかせて子供を預けるまたは預けていることを忘れないでください。
何度も言いますが監督は友達ではありません。
監督と顔を合わすことがあればまずは「いつもお世話になっております。」と頭を下げ、日頃の感謝を伝えることを忘れないでください。
他者や環境のせいにする
あなたも子供の時に「人のせいにしてはいけない」と言われたことが一度はあるはずです。
そんなの当たり前だろうと思うと思いますが、都合が悪くなると人のせいにしてしまう人が多くいます。
スポーツ強豪校では、自分の子供がレギュラーになれなかったり試合に負けたりと、不都合な出来事が起こると度々その事が起きます。
「監督の指導が悪い」
「審判が悪い」
「環境が悪い」
「指導者が足りない」
「仲間が悪い」
「練習相手がいない」
親側も真剣だからこそ熱くなってしまうのはわかりますが、環境や他人のせいしてしまうと子供は伸びることはありません。
子供も親も環境や指導者を咎める前に、真っ先に己の反省ができるようでなければいけません。
そうでなければ自分に落ち度がないと思い、反省をしないので間違いも正せず成長が難しくなってしまいます。
レギュラーに選ばれない・試合に勝てないなど、部活動で起こる不利益な出来事はすべて本人の力不足であると思ってください。
そうすることによって子供自身が考え行動する力が身につくのです。
親同士で部活動や監督や環境の陰口なんてもってのほかです。
我が子の伸びしろやチャンスを親が潰してしまうことにもなりかねませんので絶対にやめましょう。
監督や指導者は優秀な成績をおさめる事によって評価が上がります。
真面目に努力し実力があれば、必ずチャンスを与えてくれるはずです。
まとめ
スポーツ強豪校は高い意識をもたっ子供が集まり切磋琢磨しながら成長する場所です。
そんな子供が集まる場所ですから、親ももちろん一生懸命です。
親も子供も一生懸命は素晴らしいことですが、高校スポーツは中学校までのそれとは異なります。
学校や監督を信じ子供を託したことを忘れないでください。
親ができることはスポーツの駄目出しや指導ではなく、学校や監督が指導しやすい環境を整えてあげることです。
その為に日頃から父母会などに積極的に参加し、監督や他の保護者とコミュニケーションや信頼関係をしっかり築くことが大切です。
子供の成長を阻害しないように、親同士も仲良く一丸となって応援してください。