家の中での子供とペットの共同生活は可能でしょうか?
可能です。
ただしお互い快適にという点ではある程度の心構えと勉強が必要かもしれません。
我が家は子供が産まれる以前から、シェットランド・シープドック(メス)を飼っていました。
中型犬で活発な犬です。
こんな感じのワンちゃんです^^
息子が産まれた時には既に犬は成犬でした。初めて一緒に暮らし始めた時は最初のうち少し息子にヤキモチを焼いていました。
トイレの躾も完璧でしたがわざと息子の側でそそうするんです。息子に吠えたりもしました。
今まで自分が独占していたのに、急に息子に家族をとられてしまった気持ちにさせてしまったのでしょう。
おそらく原因は初めての育児で少しナーバスになっていたせいもあり、息子に近づくとその度に「だめよー」などと注意していたこと。
これが一番悪かったようです。
犬は心を開き家族として受け入れようとしてくれていたのに、私がそれを阻止していたようです。
このことに気付いてからむやみに「近づいちゃダメ」と注意するのをやめ、少しづつ息子との距離を縮めていくようにしました。
すると直ぐに大切な家族の一員だと理解してくれました。
メス犬のせいか母親のようにいつも息子を心配してくれるようになりました。
息子が歩くようになり実家の裏の山などでチョロチョロ私から離れてしまうと、まるで羊を追う様に追い立てて私のもとにつれてきてくれたりしました。
5メートルほど離れると犬の方がもう「ダメ」って怒ります。過保護な犬でした(笑)
このような自分の経験上ペットと快適な共同生活は出来ると思います。
しかし何点か特に注意しなくてはならないこともあります。
これは一番重要な事です。
子供に動物アレルギーがないか必ずチェックしてください。
病院で調べる事が可能です。
息子は猫アレルギーでした。猫を飼っているお家に行ったり猫を抱いたりすると、目の痒み、くしゃみ鼻水が止まらないといった症状になることに気付き病院で検査をして判明しました。
猫のフケが原因でした。他にもハウスダスト、ダニ、カビもアウト(笑)
アレルギーはないのが一番ですが内容が解れば色々な対策も可能になるので、ペットを飼う予定がある方は特にアレルギーチェック行ってください。
アレルギーがあっても無くても、子供がいてペットを飼っているなら空気清浄機はお勧めです。
今の空気清浄機はとても性能がよく、ハウスダスト、ペットの毛、ダニや花粉、それにペットの臭いまで除去してくれます。
中には加湿までしてくれるものまであります。
快適なペットとの共同生活には必需品と言っても過言ではありません。
咬まない事、爪を立てない事、乗っからない事はもちろん教えなくてはいけません。
咬まない爪を立てないは割と出来ているペットも多いのですが、ちょっと目を離すと赤ちゃんの上に乗ってしまうペットは多いようです。
子供が大きくなれば気にする事もありませんが、赤ちゃんの時期は命にかかわるので注意が必要です。
犬であればベビーベットで少し高さを作ってあげれば簡単に乗っかりを防ぐことが出来ます。
ですが猫など高い所にも上がれるペットは、赤ちゃんの上に上がってはいけないという躾が必要です。
どのようなペットと共同生活する際も、基本的に同じ空間に赤ちゃんとペットがいる時は目を離さないということが重要です。
赤ちゃんはペットの体を叩いたり毛を引っ張ったりすることがあります。ペットが驚いて噛みつくつもりが無くてもとっさに噛んでしまったり、かっちゃいてしまったりしてしまう場合があります。
ペットにとっても子供を傷付けてしまう事はストレスですし、罪悪感からコミュニケーションを拒んでしまう事にもなりかねません。
やむを得ずペットと赤ちゃんだけになってしまうときは、ペットを別の部屋に移動したりケージに入れるなどして対応すると良いと思います。
ある程度信頼関係が構築され、子供が大きくなるまでは目を離さないようにしましょう。
赤ちゃんと遊ぶ事は皆が喜ぶし楽しい事とペットが感じるようにしていく事が大切です。
躾ではペットのトイレトレーニングも必要です。猫だとトイレに出来る子が多いですが、犬はそそうする子が結構多いと聞きます。
お散歩でトイレに行くようにしたりすると、家の中での回数減少になるかもしれません。
ハイハイ時期から活発に動き回るようになる頃の赤ちゃんが、ペットのトイレやエサ皿を舐めてしまったり遊んでしまったりというのは衛生的に良くないので避けなくてはなりません。
家の中でのトイレスペースは子供が日常的に利用する部屋は避けましょう。
トイレは赤ちゃんが近づけないよう必ず工夫してください。
もう一つ私たちが気を付けなくてはならない点として掃除があります。
ペットによってはとても毛が抜ける種類もいますしフケ等も家の中に拡散されている可能性があります。
毎日トリミングに連れて行くわけにも行かないので、基本的に毎日それを意識した掃除が必要です。
特に床で遊ぶ事が多い赤ちゃん時期は、毛などを吸い込みやすいので注意が必要です。
神経質になる必要はありませんが、一日1回の掃除機と拭き掃除をするのはお勧めしたいです。
ペットは自分以外の命の大切さを教えてくれます。
また弱い者には優しく接しなくてはならないことも学ばせてくれます。
冒頭で紹介したシェットランド・シープドックは息子が5歳の時、12歳で亡くなってしまいました。
亡くなった時息子は動かなくなった犬を見て号泣していました。
1日たって落ち着いた息子が言った言葉は、
「すぐ死ねっていう子がいるけどぜったいだめだよね」でした。
保育園にそういう子がいたみたいです。
それから息子は冗談でもそのような言葉を口にする事がありませんでした。
小さな時から生命について理解し命は有限であり大切だと知ることで、自分を大切する自尊心や相手を思いやる配慮が出来るようになります。
ペットは命は有限であり大切なものだという事を自分の命をもって教えてくれます。
子供のうちから言葉が通じないペットとコミュニケーションをとることは、相手の感情を理解し想像する感情も育むことが出来ます。
それが具体的にどんな事に役立つかというと、大人になり相手の顔色や行動を見て今どういう気持ちでいるか理解することが出来るようになるという事です。
言葉がなくてもある程度相手を理解できるという事は、学生時代や社会人になった時とても役に立つことです。
相手の行動などを見て瞬時に何を求めているかわかる部下がいたら素敵ですよね。出世間違いなしです!
言葉で騙される事が多いですが、言葉以外で少しでも相手の感情を理解出来たら悪い人に騙されなくて済むかも(笑)
子供の精神的支えになってくれる事もペットのメリットと言えます。
大人になっても何か辛い事があったり悩みがあったりしたときも、ペットと触れ合う事で気持ちが落ち着いたり和んだりします。子供にも一緒の効果があります。
ペットは見返りのない愛情で私たちを包んでくれます。
ストレスが軽減されることは間違いないでしょう。
我が家の隣の家の旦那さんは獣医さんです。
その方が言うには、家庭内で共同生活をしているペットは滅多に恐ろしい菌を持っていることはないそうです。
ある程度のルールと躾は必要ですが、それが出来れば大抵の家庭は快適な共同生活が可能だと思います。
ただ赤ちゃんが産まれてから初めてペットを飼う場合は、赤ちゃんが1歳を過ぎてから飼う事をお勧めしたいです。
赤ちゃんのお世話と初めてのペットの慣れないお世話で、逆にストレスが増えてしまう可能性があるからです。
ペットも人間と一緒で赤ちゃんの頃はとても手がかかるうえ、甘えん坊で側から離れないことが多いです。
赤ちゃんとペットが離れないなんて、想像しただけで大変でしょ(笑)
もし共同生活がどうしてもうまくいかず悩んでいる場合は、プロに相談することも検討してくださいね。
家族の一員として愛情をもって接することで、子供にも家族にも深い愛情を与えてくれます。
ペットも大切な家族であり一つの命です。
新たにペットを飼う場合、衝動買いはせず必ず家族と相談して決めて下さいね^^